あるミーティングでの一コマ。
リーダーのAさんは、部下のBさんに聞いた。
『最近どう?何か困ってることとかある?』
Bさんは少し困った顔をしてから、
『特に問題はないですけど…。』
これ以上話が続かない空気に、Aさんは焦りを感じた。
「どうして部下はもっと積極的に話してくれないのだろう?」
そんなモヤモヤを抱えながら、ミーティングは淡々と終わってしまった…。
Aさんのように、部下との会話が噛み合わずに悩んだ経験、ありませんか?
実は、部下が話しやすくなるかどうかは、リーダーの「質問」に大きく左右されるんです。
この記事では、たった10分で実践できる「質問力」のコツをお伝えします。
部下への質問力を高める3つのポイント
①具体的な質問をする
抽象的な質問よりも、答えやすい具体的な質問を心がけましょう。
例:
×「最近どう?」
〇「今週で一番楽しかったことは何?」
②なぜ?だけでなく、どう思う?を使う
なぜ?で深堀をしていくのも効果的ですが、なぜの質問は部下にプレッシャーを与えることがあります。
どう思う?や、どう感じた?と聞くことで、相手が安心して話せる雰囲気を作ることができます。相手の感情に寄り添った質問は、本音が出やすくなります。
③答えを急がない
沈黙が怖くついつい、答えを急いでいませんか?しかし、沈黙を恐れず相手が考える時間を与えます。
急いで結論を求めるのではなく、相手のペースに合わせることが大切です。
10分でできる!質問のコツ
質問をちょっと意識するだけでも、相手とのコミュニケーションや信頼関係が高まっていきます。
どんな質問がいいのかな?そんな迷いがある方は、以下を参考にしてみて下さい。
「今、一番力を入れていることは何?」
「今日の業務で何か工夫したことは?」
「このプロジェクトを進めるうえで、不安なことや改善できることはある?」
「今の状況で何か助けが必要なことはある?」
これらは、部下が話しやすい質問で、会話のきっかけ作りに役立ちます。
質問力は意識する事です磨けるスキルです。今日ご紹介したヒントを早速試してみてください。
部下とのコミュニケーションがスムーズになり、より良い信頼関係を築く第一歩になるはずですよ。