「うまくいっていない組織には対話がない」
これは組織づくり、チーム作りにおいてよく言われることです。
では、「対話」と「会話」とはどう違うでしょうか?
そして「対話」とは一体なんでしょうか?
ネットで調べると対話とは、
二人以上の人々が言葉を交わして情報や意見を交換する行為。一方通行ではなく、意見や感情や情報を共有し、理解を深めることが目的。
うーん、分かるようで分からない笑
もう少しわかりやすく解説すると、例えば①という意見を持つAさん。
②という意見をもつBさんが話をしていたとします。
会話とは、Aさんがただ①を話し、Bさんがただ②を話すこと。
議論とは、Aさんが自分の意見Bさん訴えて、Bさんの意見をAにしようとする行為。
対話とは、AさんとBさんが意見や感情を話し合い、Aさんの意見が A‘b や aB などに変化するもの。
つまり、対話とは相手の意見やその背景にあるもの(その意見に至った出来事・価値観などの背景や情報)を聞き、「もし私があなたの立場ならば、あなたの意見もわかります」と変化することです。
そして、この変化には(理解や共感)にはレベル・深さがあります。
要するに「あなたの意見もわかります」の「わかる」には深さがあるということ。
実例でお伝えします。
対話の実例
生産性を高めるにはチーム力が重要だと訴える片岡と、生産性を高めるには個人スキルを高めるべきというリーダーAさんとの会話。
片岡:「人口もどんどん減少する時代において、今からチーム力を高めていかなければ生産性どころか、離職率もさらに高まりますよ!」
→リーダーAさんに時代背景を含め、「チーム力を高めることが重要」という考えを持たせようとしている。(議論)
リーダーA:「そっか、確かにこれからの事を考えると、チーム力は重要だよね」
→リーダーさんの意見が少し変化。でも、片岡の意見はわかるが、早く結果を出すにはチーム力よりも、個人スキルを高めた方が、簡単ではないか?今までもそれでやってきたのだから、新たな取り組みは負担を増やすのではないかとも思っている。
これは「片岡の言いたいこともわかるけど・・・」という浅い「わかる」のレベル。
これに対して、
リーダーA:「片岡さんは、やたらとチームの話になると、ムキになるぐらいこだわるけどそれはどうしてなの?」
→リーダーAが、片岡の意見に至った背景や価値観に潜り込んだ状態。
片岡:「実は過去に、チーム作りに失敗した経験があります。僕自身もチームより個人のスキルが重要。そして、できない人を見下し、こんな事もできないなら、いる意味がないなど周りにきつく当たっていた時期があります。
その結果どうなったか?
メンバーはバラバラ。自分の仕事だけしていればいいという放任状態。自分がやった方が早いと、どんどん仕事だけが増え、全く成果が出なくなったという経験があるんです。そうなると精神的には辛くなり、どんどんパフォーマンスや生産性も落ちていく。仕事が全然楽しくなくなり、辞めていったメンバーもいます。だから、やはりチームで達成することの重要性を訴え続けたい自分がいるのかもしれません。」
リーダーA:「過去にそんなことがあったんですね。だからずっとチーム力が大事と言っていたんですね。片岡さんがムキになる気持ちすごくわかりました」
→片岡の背景(その意見に至った体験など)を聞いて、片岡の感情に共感し深くわかった状態。
このように相手の、相手の意見の背後に何があるかを理解し深めることが「対話」です。
相手の意見だけに目を向けるのではなく、深く理解しようとする姿勢が対話を生み出します。
ぜひ、現場でも意識してみてください。
10分でできる!対話力を高める方法
①相手の意見の背景を知る
意見だけに目を向けるのではなく、なぜその意見に至ったか?をぜひ、興味を持って聞いてみて下さい。あぁだから!など、相手のこだわりが見えることで、その人の新たな魅力に気づくきっかけになります。
②こだわりに注目する
対話を繰り返すことで、その人のこだわりが見えてきます。例えば、繰り返し出てくるワードや大切にしている価値観を知ることで、チームにおいてのベストな役割が見えてきます。