「もっと自分がしっかりして、教えないといけませんよね!」
責任感の強いリーダーほど、
この「教えないといけない!」このプレッシャーを感じている様に思います。
実は以前の私もこの思考がとても強く、
「コンサルとしてちゃんと教えないと!」
「自分が色々できるようにならないと!」
そんな風に感じながら、クライアント様に接していました。
もちろん、最新のスキルや情報を学び成長する事は重要な事です。
新しいことや知らない事を教えることで、感謝もして貰えます。
しかしある時、この「教える」というのは、
ある意味、自分の承認欲求を満たしているだけでは?そんな風に感じることが。
どういう事かというと、
誰かに何かを教えると「ありがとう」と喜ばれ、何かあるごとに「もっとこうするといいですよ!」など相談される事で、自分は必要とされていると感じます。
それと同時に、
・何かを教えなければ動かない。
・自分で考えれば解決できそうな事もすぐに相談される。
など、相手に依存を生んでしまっている感覚に陥りました。
つまり、
教えれば教えるほど、依存を生み逆に成果に繋がらない。
そんな事が起こってしまったのです。
教えるのではなく考えてもらう
この様な事があってから、
教えるスタンスではなく、考えて貰うスタンスを取るように意識しました。
具体的には、
「〇〇するには、どうしたらいいですか?」
という質問に対して、
「〇〇さんは、それについてどう思う?」
など、質問で返す。
「〇〇で困っているんですけど、いい方法はないですか?」
という質問に対して、
「〇〇さんは、それについてどう思う?」
など、質問で返す。
答えや解決策を提示するのではなく、考えて貰いそこから一緒にアイデアを出し合う。
そんな関わり方を意識したことで、
「〇〇について、自分なりにはこうする方がいいなと感じたんですけど、どう思いますか?」
など、丸投げの質問や相談が減った様に感じます。
もちろん、最初は、「なんか最近、冷たくなりましたね」
など、嫌味を言われる事もありましたが笑
何かの本で、
知らない事を教えるのが、教育。
知っていることをできる様にするのが、マネジメント。
という事を読んだことがあります。
教える事は一見、頼りにされ信頼される反面、相手の主体性を奪う可能性もある。
リーダーは、ただ教えるのではなく、このバランスを考える事も重要なスキルの様に思います。
もしも、
教えるという事にプレッシャーを感じている。
教えないと誰も動かない。
そんな事を感じている方は、考えて貰うスタンスを取ってみてはいかがでしょうか?
10分でできる!考えさせるスタンス
①相手を信じる
考えさせるスタンスを取るには、相手を信じることがとても重要だと思います。この人ならできる!きっとやれる!こちらがそう信じなければ、ついつい教えたくなってしまいます。まずは、相手を信じる事から始めてみてはどうでしょう?
②責任は自分にある
教えないスタンスを取る際、最終的な責任は自分にある。という覚悟は必要です。教えないと放任は違います。
相手に考え実行して貰い、最終的な責任は自分が持つ。そんな覚悟をぜひ持って下さい。
③勇気を持つ
教えないと周りがついてこなくなるのでは?そんな不安もあるかと思います。
私もこれはかなり不安でしたが、考えて貰う事で逆に任せて貰えたという信頼関係が生まれます。
任せる事で相手の成長チャンスとなります。勇気を持って教えないを試してみて下さい。