リーダーの多くが日々、
様々な問題に対応しなければならないと思います。
そんなリーダーの方々に、
「傷口に絆創膏を貼るような取り組みをしていませんか?」
これは、私達がよく質問させて頂くフレーズです。
どういう事か少し事例でお話しします。
人が流される原因は?
ある時、
川の上流から人が流されてきました。
すると、その場にいたリーダーは、
「浮き輪を投げて助けろ」と指示し、周りは浮き輪を投げ入れ助けます。
すると、また人が流されてきます。
また浮き輪を投げて助ける。
すると、また人が流されてくる。
また浮き輪を投げて助ける。
するとまた…
というように、
助けても助けてもどんどん人が流されてくる。
このように、目の前の現象を解決する事は重要な事です。
しかし、もっと重要なのは、
目の前の現象だけでなく、これらの現象を引き起こす根っこにある課題は何か?
これをチームで考える力が重要です。
この場合、
「これだけ人が流されてくるという事は、上流に何かあったのでは?」
こんな問いが生まれます。
実際に上流に行くと橋が壊れており、
そこから人が落下し流されている。
つまり、目の前に見えている課題は、
人が流されている。
しかし、本当の課題は、
上流の橋が壊れている。
本当に解決しなければならない問題は、
橋を直して人が落ちないようにする事。
このように、
根っこにある課題を話し合い、発見し、解決できる力がチームには必要となるのです。
10分でできる!本質的課題を見つけるコツ
①自分の思い込みを疑う
過去の成功体験によって、この問題はこうすれば良い!など思い込みが起こります。問題が起きた際、過去の成功体験にとらわれず一度、「なぜ起きたか?」を問う事で、本質的課題が見えてきます。
②チームのメンバーに聞く
問題解決を1人で考えるのではなく、チームメンバーに「なぜ起きたか?」を質問してみる。自分では気づかない新たな解決策が見えてきます。
③質問し合う環境を作る
問題が起きた際に、お互いに質問し合える環境を作るため、コミニケーションを積極的にとる。いざというときの日頃の準備が重要です。
傷口に絆創膏をはる応急処置ではなく、そもそもなぜ転けて怪我したのか?
この本質的課題に目を向ける事を、ぜひ意識してみて下さい。