相手とのコミニケーションを円滑にし、良好な人間関係を築くには傾聴力は必須のスキルです。
あなたも本や研修などで、傾聴を学んだことがあるかもしれません。
そして、傾聴にもより深いレベルのものがあるのでここで紹介します。
傾聴の5つのレベル
レベル①表面的傾聴
ただの情報として聞き、あまり質問などはせず「はい」「うん」など、表面的に相手の話を聞く。
レベル②確認的傾聴
確認や整理のために質問する。情報収集の質問が中心。「誰が?いつ?」「どうなった?」など。
レベル③共感的傾聴
相手の感情やストーリーも質問する。「どんな気持ちだった?」「どうなったらいいの?」など。
レベル④対話的傾聴
考え方や価値観、立場を質問する。「どうしてそう思うの?」「なぜそれが大切なの?」など。
レベル⑤対話的傾聴(変革型)
お互いから学び、変容する。「どうしてそう思うの?」「そもそも本当に必要?」など。
変革型傾聴の対話事例
上司(J)
最近、チーム内でリーダーシップを発揮している姿を見て、成長を感じています。でも、まだ少し躊躇しているように見えるけど?
部下(B)
ありがとうございます。でも、自分はリーダーには向いていないと思うんです。責任が重すぎる気がして…。
J:責任が重いと感じるのはどんな場面ですか?
B:チーム全員の成果が自分にかかっていると考えると、失敗が怖いんです。みんなを引っ張る自信がなくて…。
J:その恐れを持つのは自然なことですね。でも、そもそも、チーム全員の成果ってリーダーが背負うものなのかなぁ?
B:そういわれると・・・
このように、単に相手の話を「聞く」だけではなく、相手の深い気持ちや考え、背景にある価値観や信念に触れることを目的とした高度な傾聴スキルです。
この傾聴を通じて、相手が自己理解を深めたり、新しい気づきを得たりする「変容」を促します。
10分でできる!対話的傾聴のポイント
①相手の感情を感じ取る
話の内容だけでなく、相手がどのような感情を抱いているかを注意深く観察する。相手の表情や声のトーンを聞きながら「この人は不安そうだな」「楽しそうだな」と内心で確認する。
②相手の価値観を探る
「その状況で一番大切にしていることは何ですか?」と聞いてみる。話の背景にある「相手が大切にしていること」に目を向ける。
③相手の話を遮らない
自分の意見を言いたい気持ちを抑え、最後まで聞くことに徹する。「そうなんですね」「なるほど」と、短い相槌だけで相手に話を続けてもらう。
重要なことは、相手に興味・関心を持ち知ろうとする事です。
ぜひ、一度実践してみた下さいね。